活動レポート

2007年5月10日掲載

親子で参加、冬の川人の遊びとフォーラム開催

川と人とのいい関係 ~サクラマスの駅伝~
『水辺に集う川人のメッセージ』
冬のフォーラムを開催

平成19年2月10日・日曜日、リトリートたくら(福井県南越前町)において『水辺に集う川人のメッセージ』フォーラムを開催しました。今回のフォーラムは、昨年開催のスキルアップ講習の意見交換の際に提案された冬にできる川人の体験活動を実践するために降雪地域ならではの雪を使った遊びや冬の川の体験をテーマに地域住民とともに交流を行ったものです。
参加者は、町内外の子どもと大人合わせて50名が参加。プログラムの最初は、最近の豪雨・豪雪・暖冬など極端な異常気象を振り返り、昔と今の日野川流域の川の環境と流域住民のくらしについて話し合いをしました。話題提供をして頂いたのは、奥村充司先生(福井工業高等専門学校)、面谷啓一さん(田倉川と暮らしの会)、久保田裕之さん(みらい塾)、田中保士事務局長(日野川流域交流会)でした。それぞれ年齢層の違いから、冬の遊びなども違ったり、川での活動内容もさまざまであることが分かりました。また、温暖化による異常気象、水温上昇、昔より遡上する魚が少なくなったこと、雪が少ないので、福井らしい雪遊びができにくくなってきたことなど、環境の変化が川人の暮らしに大きな変化をもたらしていることを再確認しました。
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次に、体験プログラムを実施。Eボート体験を行いました。とはいっても、漕いで進んだわけではありません。雪を使った体験ということで計画当初は、竹スキーやEボート雪上滑走、スノーハイクなどを予定していましたが、昨年の豪雪とは比べものにならない少ない雪のため内容を変更しました。(昨年の同じ日には、180cm程ありました。)フォーラム開催自体も危ぶまれる中、地元のスタッフと準備スタッフの方々に支えられ、3週間程前に積もった雪を利用し、何とか竹スキー遊びだけは実現することができました。Eボートについては、悪天や水量等の安全確認の結果、屋内で見て・触って・乗って、使い方などを理解して頂きました。指導にあたった田中けんじさんは、組み立てが簡単で大人数で水辺の感動を味わうことができる等の特徴を解説し、今後日野川での活動で利用する時には、みんなで乗りましょうと次の機会に楽しみを残しておくことにしました。
P1110261 屋内のプログラム最後には、日野川上流のアカタン砂防堰堤群の模型の贈呈式が行われ、製作者の武生工業高校の生徒さんから田倉川と暮らしの会の皆さんに模型が受け渡されました。模型は、今回の会場となったリトリートたくらの周辺環境が分かり、また日野川の水源の山並みを網羅しており、今後も日野川上流域の様子を語る上で貴重な題材となることから参加者一同が興味深く観察させて頂きました。
次に屋外に移り、竹スキーを体験しました。作り方は、背丈程に切った竹の先端をお湯や炭火で熱し、カーブを付け、滑走時のターンなどの操作用にひもをつけました。また、スキーと足を固定する部分は、竹の筒状の形を残して足先をひっかけるようにしました。最後に出来上がった竹スキーと地元の方の手製のそりを雪山に運び、初めての竹スキーの感触を確かめました。子どもたちは、地元の方々から伝統を受継ぐように、竹スキーの作り方を教わりながら昔の冬の遊びを楽しみました。P1110205

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