活動レポート

2014年12月10日掲載

田倉川の誘惑 水源集落と都市住民のいい関係 開催しました

先日(12月7日)、南越前町古木のリトリートたくらを会場に田倉川の誘惑フォーラム「水源集落と都市住民のいい関係」を開催しました。
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今年最初の寒波で開催の数日前から積雪があるなか地元の方に多くご参加いただきました。
南越前町古木にはアカタン砂防えん堤郡とコウクラ砂防えん堤郡の2つの歴史的砂防施設があります。
それぞれ、アカタン砂防えん堤郡を「田倉川と暮らしの会」、コウクラ砂防えん堤郡を「高倉谷砂防えん堤の会」が管理保全しています。

この2つの団体は、都市住民と連携して、歴史的砂防施設ときれいな川を活かした住民活動を続けています。今後、さらに魅力ある水源集落の資源活用と、都市住民とのいい関係の交流アイデアを、フォーラムで見つけていくために開催しました。
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開会にあたり「田倉川と暮らしの会」伊藤喜右エ門会長にご挨拶をいただきました。

 

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まず、最初に日野川流域交流会と環境文化研究所の活動報告を行いました。
現在、瀬戸地区から古木地区を流れる田倉川周辺を中心に活動を行っている「水源集落でリバースカウト体験」「森林山村環境教育活動」の2つの活動を報告しました。
どちらも、水源集落へ都市住民が訪れ持続可能な交流を通して川のメカニズムや、森林の多面的な機能や水源集落の生活を理解した人たちが何度も訪れ、都市生活とのつながりを意識する人が増えることが大切となります。

フォーラムのメインである話題提供では
NPO法人土砂災害防止広報センター覚幸信江(かくこうのぶえ)氏をお招きし
土砂災害につて様々な視点からお話していただきました。
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・土砂災害について
・最近の砂防遺産にかかわる話題
・全国の歴史的砂防遺産
・遺産と活用 など
「最近の砂防遺産にかかわる話題」では新潟県魚沼の鎌倉川沢の深くお話されました。
鎌倉沢川の砂防計画では平成23年7月末に起きた新潟・福島豪雨によって、破損した石積みえん堤の復旧工事のお話いただきました。
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復旧工事はとても大変な作業で石材集め、足りない場合は似た石を探し搬入し、一つ一つ手作業で成形したそうです。覚幸先生には画像や映像を用いて、わかりやすくお話していただきました。

 

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参加していただいたみなさんとざっくばらんに意見交換を行いました。
意見交換では
・地域の土砂災害・伝承に係ること
・歴史遺産への思い、評価
・現状
・課題
・取り組み
など、多くの意見がでました。
なかでも、「人材不足」の問題は大きく、意見の中心になりました。
現状を改善するためには「人」が欠かせないが、後を継いでくれる「人材」がない。
これは砂防を管理する地域だけでなく、多くの地域で起こっている問題です。
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意見交換はわずかな時間でしたが「問題」や「思い」をお話していただくことができました。今は解決することはできませんが、皆さんからの意見は今後さらに魅力ある水源集落の資源活用と、都市住民とのいい関係を築くために必要な要綱となりました。
最後に「高倉谷砂防えん堤の会」伊藤武男会長に閉会のご挨拶をいただき、和やかな雰囲気で進んだフォーラムを終了しました。
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覚幸先生の所属する NPO法人土砂災害防止広報センターのHPには
フォーラム当日の午前中にアカタン見学の模様がページ内にある「砂防フィールドコミュニティ」に掲載されています。是非、ごらんください!
http://www.sabopc.or.jp/

 

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