『再発見・鞍谷川ハイク』を実施しました
越前市を代表する観光資源の発信地である今立地区を巡る『鞍谷川ハイク』が、5月27日・日曜日に実施されました。参加者は12名で、ハイキングを楽しんだり、地元の歴史を再発見しようと地元の方や鯖江市からのご参加もあり、貴重なご意見も頂きました。
案内役の「鞍谷川ワークショップ」代表・木津勇二さんや当交流会代表幹事の渡邊光一先生からの話を交え、鞍谷川の特徴をお聞きしました。今立土木事務所付近では、道路と田んぼの宅地の高低差の話題になりました。今立から三国までの標高差が5mしかないということもあり、昔の住民の知恵で排水や田んぼの利水には苦労があったということです。今の鞍谷川は深く掘られた三面張のコンクリートづくりで、人が水辺でふれあう場所はない。豪雨に備えてのつくりになっている。そこから民家に入る旧鞍谷川がある。
しばらく歩くとコンクリートづくりの小さな橋がある。「観音橋」と呼ばれ、橋を渡ると観音様が祀られていた。作り変えられたこともあり、今ではあまり目立たない存在ですが、橋の歴史も古く、名実ともに貴重な存在感のある橋に出会いました。
福井を代表する発明家であった故酒井教授寄贈の空き地は、旧船着場でもあったが、今立地区に一度持ち上がった地域再生計画が白紙となっている。まちなかの貴重な広い敷地であり、今後の有効活用が期待されている。
旧船着場がある川は、石積み造りで古い町並みに相応しい歴史的遺産です。
石の欄干に彫られた文字を読むと「大町橋」と書いてあった。橋の南側は近年舗装され拡幅されているが、北側は民家が迫っていることも幸いして、欄干も作られた当時の橋の幅を維持し、趣が感じられる。代表の木津さんの話では、木津さんが30年前に仕事で始めてつくった橋がこの「大町橋」ということもあり、木津さんの思い出の橋でもあります。また8月の日野山まつりには「岳講」という催しがあり、現在のクリニック前から日野山を拝み、住民は大町橋を通ったという歴史も知りました。
クリニック前では、「新橋」という橋に出会いました。こちらも車で通るとわかりませんが、石の欄干があり、貴重な歴史的遺産です。
しばらく西に歩き、深く掘られた岡本川を南へ川沿いを歩きました。途中にパン屋さんを発見。手作りパンで地元では有名なところ。元は機屋さんの建物であったということでパンやさんの後ろに工場建屋や大きい煙突があり、産業遺産としての見所でもあります。川沿いをもう少し歩くと岡本川と鞍谷川の合流地点に到着しました。
最後のふりかえりの時間では、鞍谷川の景観について参加者の意見交換が行われ、水質浄化や住民とふれあえる場所づくりなどの提案がありました。また、和紙の里通りのせせらぎについて、現在、大瀧の山の水を貯水池にためて循環させている方法をとっており、渇水時の対応やせせらぎの掃除、せせらぎを活かした人々がふれあえる仕組みなどの課題があるということで、今後地域内外の意見を参考に利活用を試みるためのコンペをすることで提案がまとまった。
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