独創的技術

定方位サンプリングは平成14年より、兵庫県立人と自然の博物館、神戸大学内海域環境教育研究センターと当社によって開発が進められました。(現在特許申請中)
GeoComは、サンプリング時の方位を記録したまま乱さない試料を採取することができるサンプラーです。従来の深層のサンプリングでは、コアが回転したり、試料が乱れるなど、正確な考古地磁気を計測することが困難でした。


GeoComは方形サンプラーによって押込み採取することで、試料の回転を抑え、サンプリング時の方位を精度良く記録することで、地磁気の測定精度を高められます。
方位はPICH,ROLLおよび方位の3成分を記録します。対象土質はN値<12程度の粘性土や砂質土がサンプリング可能です。最大40mまでの採取実績があります。
写真はコア試料を縦に分割したところです。層理や堆積状況がそのままサンプリングされています。

定方位サンプラーに関する論文(443KB)
(2009年日本文化財科学会第26回大会)


サンプリングは通常のボーリングで可能。
(写真左)
制御はパソコンで行います。右のセンサーがGeocom本体(写真右)

サンプリング中の画面操作。右上の図はPICH,ROLL,方位がリアルタイムに測定できます。

   

考古地磁気の永年変化を利用した堆積年代の推定

数十万年、百万年という長い年代スケールでみると、地球の磁場の方向は何度も逆転(反転)をくり返しています。つまり、過去においては地磁気の極性(磁石のNS向き、図1参照)が現在の南北と同じ向きにある時期(正磁極期)だけでなく、逆を向いていた時期(逆磁極期)もありました。
ある条件のもとで堆積した岩石には、当時の地球磁場が残留磁化として記録され、そのまま保存されているので(図3参照)、連続した堆積層を上下に細かく調べれば、その地域での地磁気の逆転の変遷史が読み取れます。
一方、少なくとも過去7500年前までの地磁気の逆転の歴史は、海洋底堆積物などの調査を通じて連続的にくわしくわかっています。
過去2000年までの考古地磁気についてはこれまでの研究でその軌跡が作成されています(図2参照)。そこで、考古地磁気のような新しい年代においても研究・調査することにより、堆積した年代を推定することができます。



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株式会社田中地質コンサルタント 担当:田中謙次
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